貿易事務と台風の密接な関係

貿易事務の仕事をして8年目のあうさんです。

この2018年、台風の多いこと多いこと。

台風が来るとなれば、その時間、進路、ヤードへの影響と、常に情報を求める私たち貿易事務員なのですが、それには理由があります。

なぜならこの台風、貿易事務の業務にとんでもなく影響を及ぼすのです。

 

台風が近づくと出勤していちばんにネットで気象情報みるよ

 

 

記憶に新しい先日の台風21号の被害は特に大きく、1か月たった今もまだ日々の作業に支障をきたしております。

この台風で、関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突し関空が一時孤立しました。また滑走路、ターミナル内に浸水し、航空輸送はストップ。大阪港、神戸港はコンテナが流出し、ヤードに浸水。

あの関空連絡橋の災害ニュース映像は衝撃的だった・・・

 

コンテナ及び、保管中の貨物も水濡れ被害。主要船社のターミナルが被災し復旧に1か月以上かかりました。

 

われわれ貿易事務員が、実際に受けた影響は下記のとおりです。

  • 関西空港の航空出荷の制限
  • 港湾の被災による海上出荷の制限
  • コンテナ流出によるコンテナ不足
  • コンテナドレージの不足
  • 貨物の水濡れ被害

 

これらの台風の影響によって、貨物の客先への納期が間に合わず、リカバリーに追われる日々。

ところでなぜ納期が間に合わないと困るのでしょう。

海外にある工場で使用する部品や製品が、計画通りに納品されないとその工場ラインはストップします。

工場ラインがストップすると、製品が作れないうえに人件費も無駄になります。

また製品というのは、ひとつの工場で成り立つのではありません。

A社の工場で作ったネジをB社の工場に売ってBは製品にしているのです。

A社でとまったラインはB社へも影響をあたえ、最悪、A社はB社から損害賠償で訴えられる事態にもなるのです。

たった1日ラインを止めるだけで・・・その損害は何千万以上にも。

 

ですから貿易事務員はみんな、この納期に影響を与える台風に敏感なのです。

 

今回の台風のように物流がストップしてしまうと、代わりの輸送ルート、今回であれば関空を利用しない、成田/羽田、名古屋からの代わりのフライトを必死で探すのです。

また今回は港にもダメージがありましたので、代わりの船社サービスを探したり、急きょ航空輸送に切り替えるなどします。

また水濡れ被害にあった貨物の保険求償手続きをしたり、荷主のために通常より密な貨物のトレースを行います。

また今回は9月末の四半期末決算時期とも重なりました。こうして残業時間が一気に跳ね上がり疲労困憊する状況になるのです。

台風21号のトラブルは、きつかった経験トップ5に入るわ

 

通常の忙しい業務の中でこういったトラブルに対応するには長年の経験が必要です。

今後も長く貿易事務に従事していろいろな対処法を学んでいきたいものです。

 

おわり。