ブラッド・ピット主演 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』は未熟な男の成長物語

あうさんです。

アラフォー世代の映画スターといえばブラッド・ピットです。

私は、彼の作品を長年追ってきた者のひとり。

彼の数ある主演映画のなかでも「セブンイヤーズ・イン・チベット」は3本の指に入る名作です。

実際にあったこちらの物語、鑑賞後は、じんわり胸が熱くなるいい映画ですので多くのみなさんに観てほしい(Amazon プライムビデオにもあります!)。

 

 

 

あらすじ

 

西暦1,939年、ナチスドイツ統治下にあるオーストリアから国威をかけて登山家のハラーはヒマラヤ山頂を目指す。

成功を夢見るハラーは臨月の奥さんを邪険に扱い、産まれてくる子供から逃げるようだった。

ところがヒマラヤへの挑戦は、悪天候のため途中下山を余儀なくされてしまう。その上、勃発した第二次世界大戦のためにインドでイギリス軍の捕虜になってしまうのだった。

孤独と失意の中、捕虜として自己と向き合ううちに、奥さんや産まれたばかりの赤ん坊への愛を再認識し、こんどこそは家族と向き合おうと誓うが、時すでに遅く、奥さんは別の人と再婚してしまう。

もはや帰るところをなくしたハラーは抑留所から脱走し、吸い寄せられるようにチベットへ向かう。

そこで14歳のダライ・ラマ14世と出会う。好奇心旺盛なダライ・ラマ少年と交流するうちにハラーの荒んだ心が変化していくのだった。

だがそんな安らかな日々も続かず、チベットにも戦争の波が押し寄せ、ハラーは人生の今後の決断を迫られるのだった。

 

 

 

魅力1、未熟者ハラーの運命からのいたぶられっぷり

 

こちらの映画、ブラッド・ピット演じる主人公ハラーは実在する有名な登山家。オリンピックの金メダルをとるような実力の持ち主ですが、精神的に未熟なやつなんです。

奥さんの臨月でも逃げるように山に行ってしまう。話あうこともしない。自分勝手で、協調性はなく仲間を見下しているため、ほとんどみんなから嫌われている。

いやなやつがおいしい思いするのを見るのはおもしろくない。ところがハラーはそういう自分の性格のためにことごとく、ちゃんと、失敗してしまう。

自業自得として自分のした行いがそっくりそのままかえってきています。大変、孤独で悲しい思いをし、常に自分の行いを後悔しています。

そして、少しずつ少しずつ成長していくんですよ。
その様子はまるでもうひとりの自分をみているようで、・・だから憎めないし応援したくなります。

ダライ・ラマ少年のことを、会えなくなった自分の息子と重ねあわせるようになったハラー。あなたの命を守るために一緒に逃げましょう、と提案したハラーにダライ・ラマは言います。
「私はあなたの息子ではない。私はここの人たちを守るためにチベットに残ります」と。

今まで自分勝手に振舞ってきたハラーは、多くの人に、差し伸べた手を振り払われては、その都度傷つきました。
でも成長した彼は前に進もうとします。ダライ・ラマ少年のその言葉に深い理由があると知っているから。そして、ハラーの最後の勇気にはグッときます。

 

 

奥さんに捨てられ有刺鉄線だろうがおかまいなく握り自暴自棄になるハラー(YouTube Seven Years In Tibet- Trailerより)

 

 

得意なアイススケートをアピールするもお目当ての女性がまったく見てないことに気づき天を仰ぐハラー(YouTube Seven Years In Tibet- Trailerより)

 

ダライラマ少年にぼくはあなたの息子じゃないと言われ、寂しがるハラー(YouTube Seven Years In Tibet- Trailerより)

 

 

 

 

魅力2、古き良き時代の日本人に通じる、チベット人の穏やかさ

 

 

ハラーは、チベットに来た当初、自分の登山のオリンピックでの功績を自慢します。ところが

「チベット人はそんな風になにかを制覇しようなんて思わない。ここではエゴを捨てた人が称賛されるところだ」と一蹴されてしまいます。

チベットは仏教をベースとした宗教の国。

チベットに映画館を作ろうとするダライ・ラマ。ところが、チベット人はミミズを一匹一匹助けるのでなかなか映画館の工事は進みません。この信心深い国民は生まれ変わりを信じているために、この小さい命のひとつであるミミズが亡くなった自分の母親かもしれない、と考えるのです。

このような国民はもちろん暴力や戦争を避けます。ハラーは、そのような穏やかさに触れてとまどいながらも次第に癒されていくのです。

そしてダライ・ラマ14世少年のかわいいこと、かわいいこと。好奇心あふれるキラキラした目、きれいな歯並び、無邪気な笑顔。自分の話をすごく真剣に楽しそうに聞いてくれる。

きっとあなたの母性、父性をくすぐられることでしょう。

 

 

魅力3、過酷な登山の様子が必見

 

この頃、低い山に登るようになった私ですが、この映画をみて、「よし!登山しよう!!」なんて間違っても思いません。

こういうチャレンジをする人のすごさが垣間見えます。

寒い、死ぬ、怖い、おなかすいた、お家帰りたい。

 

普通に無理・・・(YouTube Seven Years In Tibet- Trailerより)

 

もはや寒さの顔芸(YouTube Seven Years In Tibet- Trailerより)

 

 

以上、ブラッド・ピット主演の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」の魅力でした。

きっと見終わったあと、自分にとって本当に大切なものはなんなのかを考えてしまうでしょう。

じんわり胸が熱くなるいい映画ですので、ぜひ多くのみなさんに観てほしい(Amazon プライムビデオにもあります!)。