槇原敬之を応援ソングの人でしょ、とか思ってる人、ファーストアルバム「君が笑うとき君の胸が痛まないように」を聞いてほしい

あうさんです。

自分より人生のステージが上にいる人間のことは理解できず、下の人間のことは手に取るようにわかる。そんなことを聞いたことがある。真意のほどはさておき、槇原敬之のことが理解できない私は彼のステージよりまだ下にいるということか。

いまから27年前のテレビ初登場シーン。浴衣姿で野球帽をかぶり、「どんなときも。」を笑顔で歌うその姿をみたそのとき、私は画面に釘づけになった。それまで人並みにジャニーズに奪われていたその音楽感性はその日を境に終わった。なけなしのお金をもってCDアルバムを買いに走る。そこで知ったのはテレビで歌う応援ソング「どんなときも。」のような明るいものでなく、暗い曲がほとんどだった。そしてその暗い曲に私は夢中になった。

いまや誰の文句もなく槇原敬之はJ-POPの頂点となった。別に自分の先見の明を自慢したいわけではない。

私が言いたいのは・・・彼はいつもテレビで笑っている。ウソだね!彼は嘘をついている!王様の耳はロバの耳!

 

何考えているかわからない。本心が見えない。得体のしれない。

代表曲「どんなときも。」や、「世界に一つだけの花」は応援ソングとしての代表曲だが、ちがう、そうじゃない。自身の応援ソングに合わせたその笑顔からはそうじゃない感がしてしまう。

いったいどれだけの人が、彼の応援ソングはどす黒い澱のような感情の上に成り立っていることを知っているのだろう。

私はもっと知ってほしい。槇原敬之というモンスターの原点を。ファーストアルバム「君が笑うとき君の胸が痛まないように」はまさにその澱だから。そしてその澱を知ったあとの応援ソングは、もっともっといままでと違う何かを感じるはずなのだ。

 

代表収録曲

  1. ANSWER・・・ 突然の咳込んだときにでた涙で自分の感情に気づく。愛とは息苦しいこと。それでも愛したいそんな心情を綴った曲。
  2. NG  ・・・・・何度も何度も好きだ、と言わされたほど愛し合ったふたりは、時とともに、お互いの誤解を解くこともしなくなっていく。そんな愛の変化が沁みる。
  3. FISH ・・・・・お互い前向きに別れたはずのふたり。それなのに美しく海を泳いでいる君。かたや自分はカルキだらけの水槽の中で息苦しい。そんな誰でもある感情を魚に例えるところは絶品。