古き良きコンテナ営業の時代は終わった

2017年、貿易業界に激震が走った。少なくても私、いち貿易事務員には走った。

日本郵船、商船三井、川崎汽船がコンテナ船事業を統合した新会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」(ONE)を設立したのだ。

この日系3社はいわば私たち利用者にとっては、ライバル関係のはずであり毎年行われる船社起用会議でどの船社を使うかを比較する対象だった。

その3社が統合?聞いた直後は今後の業務がどうなるのか想像もできなかった。

 

あれからはや1年・・・。

主要船社はどう変わっただろう。

2017年

  • NYK(日本郵船/日本)
  • K-LINE(川崎汽船/日本)
  • MOL(商船三井/日本)
  • マースク(デンマーク)
  • COSCO(中国)

 

2018年

  • マースク(デンマーク)
  • MSC(スイス)
  • COSCO(中国)
  • ハパックロイド(ドイツ)
  • エバーグリーン(台湾)
  • ONE(日本)

 

国内コンテナ会社3社が統合した理由が明確にわかる。もはや国内で争っている場合ではない。

思えば、それまで私はマースクが嫌いだった。

なぜかというと、ブッキングするにしてもわざわざWEBを通してしなければならず、ほとんどアフターフォローもない。

船の遅延連絡情報もメールによる一斉自動配信のみ。電話をかけてもまずは自動応答なので急いでいるときはかなりイライラする。

 

それまで日系会社の営業マンやカスタマーの方がしてくれた、きめ細かなサービスがほとんどないのだ。

特に人員削減、システム化の先駆けであったマースクは、私たちの標的になった。サイバーテロにより被害にあったマースクにそれみたことかと言わんばかりに、もう起用しないでほしいと上司に訴えたりした。

それから1年もたたないが、私はいま粛々とマースクのWEBサイトを駆使している。

WEBで自分で書類を確認し、貨物をトレースしている。いまマースクだけでなく、ほとんどすべての船社がこのようにシステム化されてしまったのだ。

だがシステム化による経費削減は、輸送費の低減につながった。

 

貿易業界の流れは驚くほど早い。私たちはこの時代についていくしかないのだ。

 

終わり。